お看取りについてのブログ

絶妙なタイミングでの入院に感謝

vol.02 H様/女性(58歳)

限界ギリギリでの在宅生活

H様の「シャワー浴をしたい」というお気持ちに沿って、看護師は毎日訪問させていただいておりました。徐々に歩くことが困難に、さらに下半身の浮腫み・胸水増加に伴い呼吸苦が増し、強くなっておられました。日中は妹様もいらっしゃいますが、独居のため夜間はお一人で過ごされる環境でした。

在宅主治医より、症状悪化に伴う入院のお勧めとそのタイミングをご説明し、お亡くなりになる一週間前にA病院の緩和ケア病棟へ入院となりました。

妹様へ、弊社看護師がご様子伺いのためにサプライズでお見舞いに伺うことをご連絡すると『弱音を吐かない姉で...人恋しくなってますので喜ぶと思います』と涙を流されながらおっしゃっていました。病院でお会いすると、驚かれながら『嬉しい』とおっしゃり、涙をこらえていらっしゃるご様子でした。

妹様からは「入院時、限界ギリギリだったんだと思います。よくあの状況でシャワー浴をしていただいていたなと。。。先生や看護師さんには本当に絶妙なタイミングで入院させてもらい救われました。若い看護師さんもしっかりとされていて助けられました。呼吸が突然止まってしまうのではと考えるといつも不安でした。入院費用はかかりますが、夜間に誰かが側にいる安心感には変えられませんね」とお話がありました。

日々のケアを通して学び続ける

独居の方で呼吸苦があったり、お一人で寂しいお気持ちがある場合、入院を選択されることが多いです。
『最期の場所を考えること』これは、生きぬくご本人様はもとより、支える側にとっても生き方の選択肢があることになります。
多くの生き方を知っているからこそ、ケースにあったさまざまな提案ができるよう、日々のケアを通して学び、スキルアップしていきたいと思っております。


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