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パーキンソン病の方のためのブログ

パーキンソン病に効果的な運動って? ~どんなリハビリをすればいいの?~

パーキンソン病の方に役立つ基礎知識 vol.69

何から始めればいいか

パーキンソン病(PD)と診断され、医師から「運動をしてください」と勧められたものの、「具体的に何から始めればいいですか?」というご質問をよくいただきます。結論から申し上げますと、「特別これだけが一番」という唯一の正解があるわけではありません。

パーキンソン病の運動症状には、動作の緩慢(無動・寡動)、筋強剛(筋固縮)、振戦、姿勢反射障害といった「四大症状」があり、これらが日常生活のさまざまな場面で制限をもたらします。

しかし、診断初期はドパミン補充療法の効果(ハネムーン期:診断から3〜5年程度の症状が安定している時期)もあり、1日を通して比較的安定して動ける時期が続きます。実は、この時期こそが「運動習慣」を身につける絶好のタイミングなのです。

■40〜50代で発症された現役世代の方
であれば、テニスやゴルフなど、これまで親しんできたスポーツをできる限り続けていくのが良いでしょう。

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■60〜70代で発症された方
介護保険制度を活用してリハビリ特化型のデイサービスに通うのも一つの手です。また、24時間利用可能な地域のジムや、公営の健康増進施設でも構いません。

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大切なのは「とにかく身体を動かすこと」です。運動は病気の進行を遅らせる効果があると言われています。太極拳や卓球、タンゴセラピーなども推奨されていますが、安全に行うことができ、ご自身に合うものであれば何でも構いません。

一般的に「健康なシニア」であるためには、「ややきつい」と感じる程度の有酸素運動(速歩きのウォーキングなど)に加え、週2回程度の筋トレが必要とされています。健康な方でも加齢とともに「じっと立っているのがしんどい」と感じるようになり、公共交通機関でもつい座りがちになります。

PDで就業され、定年を機に体力がガクッと落ちたと感じる方が多くいらっしゃいます。電車やバスでつり革を握って立っているだけでも、実は体幹やバランス力の強化につながっていたのだと、改めて実感されるようです。

とにかく、「今、できること」をコツコツと続けていくことが何よりも大切です。


運動症状の進行による注意点

症状が進行してくると、より注意すべき点が出てきます。

筋強剛やオフ時のジストニアといった症状により、筋肉の柔軟性が低下し、関節が動きにくくなると、脊柱の変形(首下がりや腰曲がり)、あるいは体が左右にねじれる「ピサ症候群」などの姿勢異常が見られるようになります。

さらに、足の指にジストニアが現れると、足のアーチが崩れて扁平足のようになり、指の踏ん張る力も弱まるため、バランスを保つことが難しくなります。

このように症状の変化を感じ始めたら、専門的な視点で進行具合を見極められる理学療法士のアドバイスを受けることをお勧めします。

「今、自分の身体に何が起きているのか?」「どこが硬くなり、どこが動かしにくくなっているのか?」を正しく把握することが重要です。


専門的な視点で、進行に合わせた対策を

パーキンソン病のリハビリでは、主に以下の4点に主眼を置きます。

① 筋肉の柔軟性の維持

② 関節の可動性の維持

③ 筋力の増強

④ バランス能力の維持

「どの筋肉に筋強剛やジストニアが生じているか?」「それによって関節の動きに制限は出ていないか?」「脊柱の変形や、股関節の硬さ(腸腰筋の緊張)はどうか?」「足指の力は保たれているか?」

こうした症状が複雑に組み合わさることで、姿勢の変化やバランス能力の低下が進んでいきます。

身体の変化に気づいた段階で、そこを重点的にケア・修正していくことで、元に戻らなくなるような変化(不可逆的な変化)を防ぐ。これが進行期のリハビリにおける極めて重要なポイントです。

とにかく、正しく身体を動かして、今の機能をしっかりと維持していきましょう!



※ジストニアに関する過去ブログ(Vol:23)
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column-tatukawa.png立川 哲也
<理学療法士、PD 療養指導士、生命科学博士、LSVT®BIG ライセンス認定者>

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