お看取りについてのブログ

グリーフケア(遺族ケア)

vol.21  S様/女性(89歳)

訪問記録

R4年9月、S病院でご逝去されたS様のご家族を訪問しました。娘様はお会いしてすぐに、「本当に皆様に助けられました。最期まで看取ることができて、やりきった気持ちで後悔はありません」と涙ながらにお話されました。そのお気持ちに寄り添い、娘様と抱き合いました。


最期の瞬間まで

亡くなる前日の19時30分に往診があり、就寝時にオムツ交換を行いました。夜中の3時に起きた際には不穏な様子が見られたため、ロラゼパム座薬を挿入しました。その後は落ち着いて眠り、朝起きてお部屋に行くと、呼吸が止まっていたとお聞きしました。

最期の瞬間は病院でしたが、ここ数日の変化をみてきたので納得いたしました。パリにいるお孫様が携帯電話の画面越しに「ばばを助けて―!」と叫んだ彼の気持ちを思うと、これでよかったのだと思いました。

感謝の気持ち

前日に親戚がたくさん来られ、S様に「ありがとう」とお気持ちを伝えました。ご主人様は「苦しまずに逝ったと感じます。息子も1ヶ月間、ばばの介護をよくやってくれました。朝と寝る前に吸入し、散歩もしてくれました。本当によくやってくれました」と感謝の気持ちを述べられました。

生前より美白に気を付け、保湿クリームなどで丁寧にケアしてくださっていた娘様のおかげで、S様は本当にきれいなお姿でベッドに眠っていらっしゃいました。
また、救急隊は本来ならば呼吸停止であれば搬送はないのですが、S病院での受け入れも含め、本当にラッキーだったと感じます。

ご家族より、「皆様のおかげで本当に後悔はありません」と何度も感謝の言葉をいただきました。私たちもS様がいなければ娘様や息子様にもお会いできませんでしたと感謝をお伝えしました。

亡くなるまでのプロセス

亡くなる場所はどこでもよく、亡くなるまでのプロセスとして、ご本人様の意思が聞けない場合、その意思はご家族に委ねなくてはいけないこともあります。お看取りしたご家族が次に歩むことができるのも、今回のお孫様のお気持ちに寄り添ったケアができたからだと感じました。U看護師の寄り添ったケアにも大変感謝しております。

皆さまお疲れさまでした。

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