パーキンソン病の方のためのブログ

第5回JPCに参加してきました!

パーキンソン病の方に役立つ基礎知識 vol.60

2024年10月13日(日曜日)、日本パーキンソン病コングレス(JPC)に参加してきました。今回のテーマは、「独りじゃない」。「患者」「家族」「主治医を中心とした医療関係者」の三位一体でパーキンソン病(PD)とよりよく生きるをテーマに、全国から450名を超える参加者が集まりました。

開会の挨拶とセミナー

オープニングでは、早川有信大会長の挨拶に続き、京都大学の高橋良輔教授が開会の辞を述べられました。オープニングセミナーでは、福岡大学病院神経内科看護師による「チームで患者を支える仕組み~看護師としてできること」、JA愛知厚生連安城更生病院の薬剤師の方からは、薬剤師として患者の「健康」を考えることについてお話があり、PDを多職種連携で支えることの重要性について考えさせられました。

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高校生の研究発表

今大会では新たな試みとして、灘校の高校生によるパーキンソン病の研究発表がありました。非当事者である高校生が、PD患者の現状を社会課題として捉え、主体的に活動する姿に、会場の全員が涙する場面もありました。発表終了後には、立ち上がって「ブラボー」と叫ぶ方の姿もあり、大拍手に包まれました。

続いて名古屋大学の坪井崇先生による「パーキンソン病との向き合い方~知識と行動で未来を変えていく~」では、病気と向き合う心構えについてお話しました。

午後のディスカッション:WellbeingとICTの利用

ディスカッション1では、東京都立神経病院斉木臣二先生が、PDライフを豊かに過ごす「Wellbeing:ウェルビーイング」について講演。その後、PD患者さんご本人が登壇し、ご自身の現在の生活状況や体験を紹介していただき、皆さん感銘を受けていました。


ディスカッション2では、この春に埼玉医科大学の脳神経内科教授、大山彦光先生が「ICTを利用した地域や年齢のボーダレスを目指した治療について」を講演しました。リモートでDBSの刺激調整を行う場面の紹介がありました。今後のリモート診療の発展に期待したいものです。

 

最新研究と治療戦略

最後に、順天堂大学神経内科の服部信孝教授から、PDの根治の実現に向けての最新研究と治療戦略について、今後の方向性のお話があり、会場は大いに盛り上がりました。

グッドライフケアのご利用者様と感想

私が関わる患者さんたちも、文京区、新宿区、港区から10名以上が参加しました。初参加の方も多く、皆さんの熱気に圧倒されつつも、新しい知見を得て、これからの前向きな生き方に心躍らせている様子でした。

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私自身も、これからもPD患者さんのために、できる限りのサポートをしていこうと心新たにした一日となりました。