パーキンソン病の方のためのブログ

意欲減退(アパシー)について

パーキンソン病の方に役立つ基礎知識vol.31

アパシーとは

感情が動かされる刺激対象に対して関心がわかない状態のことをいいます。意識レベルの低下、認知障害、または感情的苦痛に起因しない動機の欠如として定義されています。加えて、目的指向活動の量的な減少が、少なくとも4週間以上続いた状態で、行動/認知活動、情動活動、および社会的接触活動のうち少なくとも2つの領域が障害されている状態をいいます。

パーキンソン病(PD)は、アパシーが高頻度に出現する神経疾患の一つです。出現頻度は30~35%ほどと云われており、うつ状態や認知症との関連も指摘されています。

PDでのアパシーは、うつ状態と合併することもしばしばあります。

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しかし、うつ状態を伴わないアパシーも観察されることから、独立した症候と考えられています。純粋なアパシーでは、悲哀感や罪業感、自殺念慮を伴わないのが特徴的です。

column-tatukawa.png立川 哲也
<理学療法士、PD 療養指導士、生命科学博士、LSVT®BIG ライセンス認定者>

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