お看取りについてのブログ

終着点のタイミング

vol.03 Y様/女性(83歳)

最後の場所は病院ではなくご自宅で

看護師より在宅ケア医療連携室へ訃報のご連絡がありました。
「自宅に帰りたい」と2回の入退院をされたY様です。

弊社の看護師がお会いした時点で余命は1~2か月、最期の場所は緩和ケア病棟を希望されていました。体調の悪化に伴い急変、緩和ケア病棟に入院となりましたが、放射線治療の効果があって、再びご自宅に戻られました。その間はご親族様が集まり、たくさんの思い出ある時間を過ごされました。

訃報の後、娘様より、
「徐々に呼吸がへっていき、私たちが見守る中、穏やかに最期を看取ることができました。グッドライフさんが傍にいてくれたので本当に心強かったです。大変ありがとうございました」と感謝のお言葉をいただきました。
「帰ることができたのは娘様、息子様がお母さまの意向を大切にされたい強い想いと、それを叶えるだけのお力があったおかげです」とお伝えいたしました。
娘様は「本当にありがとうございました」と何度も泣きながらお話くださいました。

Y様のご意向に沿った入院のタイミング

今回のケアは、救急搬送でも入院するタイミングを図ること、そのタイミングがいつ来ても大丈夫なように調整することを終着点としておりました。
Y様のご意向に沿った入院のタイミング。余命2か月はとうに過ぎており、家族様にとっても、悲しみだけではなく、看取る側の気持ちも覚悟が出来た状態での死でした。
毎日訪問で看護をして、痛みや苦しみに対し緩和させていただき、多くの学びを得る場となりました。


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