2023/06/20
パーキンソン病コラム
パーキンソン病の方に役立つ基礎知識 vol.5 パーキンソン病の進行具合
パーキンソン病の進行具合
パーキンソン病は、次第に症状が進んでいく病気です。
但し、病気の進行度は患者さんによって様々で、非常にゆっくり進む方は10年以上も変わらないように見える方もいれば、5~7年で進行してしまう人もいます。
進行の程度を見るのに使われているのが「ホーン・ヤールの重症度分類」で、I度からV度に分類されます(以下)。
< ホーン・ヤールの重症度分類 >
I 度 :症状は左右どちらか、身体の片側にしか見られず、症状も軽い。
II度 :症状が左右両側に現れるが、日常生活に不自由することはない。
姿勢保持障害はない。
III度:姿勢保持障害が見られ、自力での生活は可能だが、制限が出てくる。
IV度:何とか起立や歩行は出来るが、日常生活に介助が必要になる。
V度 :一人で起立や歩行が出来ず、日常生活に介助が必要で、ベッド上生活や車椅子生活を強いられる。
II度 :症状が左右両側に現れるが、日常生活に不自由することはない。
姿勢保持障害はない。
III度:姿勢保持障害が見られ、自力での生活は可能だが、制限が出てくる。
IV度:何とか起立や歩行は出来るが、日常生活に介助が必要になる。
V度 :一人で起立や歩行が出来ず、日常生活に介助が必要で、ベッド上生活や車椅子生活を強いられる。
また、自分でどのくらいまで生活できるかを示す尺度として「日常生活機能障害度」というものがあり、1~3度までに分類されています(以下)。
< 日常生活機能障害度 >
1度:日常生活、通院にほとんど介助を必要としない
2度:日常生活、通院に部分的介助を要する
3度:日常生活に全面的介助を要し、自力で起立や歩行が不能
2度:日常生活、通院に部分的介助を要する
3度:日常生活に全面的介助を要し、自力で起立や歩行が不能
ホーン・ヤール度III以上、日常生活機能障害度2度以上になると、医療費を公費から援助される制度の対象となります。
※特定疾患治療研究費による助成
立川 哲也
<理学療法士、PD 療養指導士、生命科学博士>