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パーキンソン病の方に役立つ基礎知識 vol.9 歩くときの注意点

歩くときの注意点 

病状が進行していくと、体幹が左右どちらかに傾いてきたり、首が強く前に曲がる首下がりの状態になり、前傾姿勢のため歩くのがつらくなってきます。

パーキンソン病と診断されたら、規則的な運動が効果的だと言われています。
ジムでマシントレーニングや水中ウォーキングをしたり、ジョギングでも、近所の軽い散歩でも構いません。
大事なことは、毎日短時間でも、継続して続けることです。


歩く際に意識すること
① 前かがみにならないように、胸を張って背筋を伸ばすことです。
② 肩甲骨をいっぱいに後ろに引くつもりで胸を張りましょう。
③ 腕を振って、身体の捻れを意識して手足を交互に大きく動かす様に歩きましょう。
④ 踵から足をついて、その足に重心が乗るように腰を前に押し出すようにしましょう。
 ※前傾姿勢で、すり足になり、膝関節や股関節が曲がって歩くようになると転倒しやすくなります。
⑤ すくみ足が出始めたら、一歩目は横や後ろに踏み出したり、腿を持ち上げたりして、前に出したりすると歩き出しがスムーズになります。

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※注釈
すくみ足:パーキンソン病の特徴のひとつで、足がすくむこと。 足が地面に張り付いたように第一歩がなかなか踏み出せないことです。


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column-tatukawa.png立川 哲也
<理学療法士、PD 療養指導士、生命科学博士、LSVT®BIG ライセンス認定者>

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病の進行具合と未来像を予測しながら、リハビリの具体的なアドバイスをいたします。
パーキンソン病の特徴にあわせた自立度の高い方向けのリハビリプログラムを設定しています。

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