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パーキンソン病の方に役立つ基礎知識vol.23 ジストニア

ジストニア

ジストニア(dystonia)は、1911年にOppenheim氏により「筋緊張の亢進と低下との併存」として提唱された用語です。
現在では「持続的な筋収縮を呈する症候群であり、しばしば捻転性・反復性の運動、または異常な姿勢をきたす」ものであると定義されています。

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パーキンソン病では、L-ドーパ製剤*の効果が切れたオフ時に見られることがあり、足趾(足の指)が異常な趾位を取ることが多いです。母趾(親指)が強く伸展して(上を向き)、他の4趾は強く屈曲する場合が多く、痛みを伴うこともしばしばあります。母趾が上を向いてしまい重心が乗らず少趾側の重心となりバランスを崩すことがあり、歩行も障害されます。薬を服用して20~30分で薬が効いてくると徐々に趾が伸びてくるので、左右差を見ることでどちらの側が強く障害されているかの判断にもなります。

他には前傾姿勢や脊柱の歪みや傾き(腰曲がりやピサ症候群)が見られることがあります。これは体幹の緊張性ジストニアによるものです。
通常はパーキンソン症状の強い側に傾いたりしますが、反対側に傾くこともあります。未だ原因ははっきりしていませんが、固有背筋群に持続的な過緊張が見られることと、傾いた体の体性感覚情報の取り込みが低下し、姿勢の修正が不十分なことが原因ではないかと考えられています。

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L-ドーパ製剤・・・パーキンソン病の治療で中心的な役割を果たす薬で、脳内でドパミンへ変化しパーキンソン病の症状改善が期待できる。

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column-tatukawa.png立川 哲也
<理学療法士、PD 療養指導士、生命科学博士、LSVT®BIG ライセンス認定者>

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病の進行具合と未来像を予測しながら、リハビリの具体的なアドバイスをいたします。
パーキンソン病の特徴にあわせた自立度の高い方向けのリハビリプログラムを設定しています。

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